ハチミツについての豆知識

みなさんはハチミツについて、どこまで知識がありますか?実はハチミツには、思っているよりも多くの豆知識があります

ハチミツにまつわる豆知識を集めてみました。面白いものから健康に必要な知識までありますので、必読です。

ハチミツの栄養と効能について

糖分とアミノ酸が多く含まれている

ハチミツはその見た目からして栄養が豊富そうです。では、実際のところ、ハチミツにはどのような栄養が含まれているのでしょうか。

ハチミツに含まれる栄養素として、その多くは糖分が占めています。糖の種類としてはグルコースを中心としたブドウ糖や果糖であるため、体のエネルギーとして欠かせない成分だと言えます。

そして糖の他には、ビタミンやミネラル、そしてアミノ酸が含まれています。このアミノ酸は、人体で作り出せない必須アミノ酸でもあるため、高い栄養価があると考えて間違いはありません。

疲労回復や殺菌効果がある

ハチミツに含まれる栄養からもたらされる効果は、何と言っても疲労回復が一番に挙げられるでしょう。

先ほど紹介した糖分が体はもちろんのこと、脳に栄養を補給してくれます。そして必須アミノ酸が体の筋肉を修復してくれますので、ハチミツは総合的な体のメンテナンスができる食品であるとも言い換えられます。

また、ハチミツのもう一つの効能として知られているのが殺菌効果です。ハチミツには特定の細菌の増加を抑制する成分が含まれているため、それによって殺菌効果を得られます。よく咳止めなどにハチミツが使われるのも、この効果を応用したものです。

ハチミツの面白い豆知識

ハチミツは結晶化する

ハチミツを買っておいて寒い場所に置いていると、いつの間にか容器の中で白くなっているのを見たことはないでしょうか。この現象、ハチミツの結晶化と言います。そう、ハチミツは結晶化するのです。

結晶化をしてしまう条件としては、そのハチミツによって変わってきます。この結晶化は、決して品質が損なわれるわけではありませんので、少し温めることによって元のハチミツになります。

また、十分な管理をしているハチミツの場合でも、その中にツブツブのようなものが見られます。それもカビなどではなく結晶化しているハチミツの粒だと考えられますので、気にしなくても大丈夫です。

放置しておいてもハチミツは腐らない

純粋なハチミツのみの製品を購入した場合、そのラベルには賞味期限は書かれていても消費期限が書かれていることはまずありません。これはなぜかというと、ハチミツは腐らないからです。

ハチミツが腐らない理由においても、栄養価の部分や結晶化をしやすい部分とリンクするものがあります。それはつまり、糖分が多く水分が少ないという特徴があるからです。

一般的に物を腐らせる細菌は糖分が70%以上のものには繁殖しにくいという性質があるところ、ハチミツは80%が糖分でできています。ですので、普通の管理方法をしていればハチミツが腐ることはなく、保存食としても活躍してくれるのです。

乳児ボツリヌス症について

乳児のハチミツ摂取は厳禁

ハチミツは美味しいですから、ついつい子供にも食べさせてあげたくなります。ですが、乳児の場合、ハチミツを摂取させるのは厳禁です。乳児ボツリヌス症という病気で、最悪のケースでは命を落とすことがあります。

ボツリヌス症は、ボツリヌス菌という病原菌が体に入り、全身の神経が麻痺してしまう病気です。特に乳児のボツリヌス症の典型的な症状としては、三日以上の便秘があります。そこから、全身の麻痺や呼吸が十分にできなくなるなどの重篤な症状へと発展していきます。

市販のハチミツには、ボツリヌス菌が含まれている可能性があります。そのため、1歳未満の子にはハチミツは絶対に食べさせてはいけません。

なぜ乳児が罹りやすいのか

同じハチミツを食べているのに、なぜボツリヌス症に大人はかからず、乳児だけがかかりやすいのでしょうか。それには、乳児の腸内環境が大きく関与しています。

1歳を越えて、ある程度成長をした人間は、腸内に様々な細菌が繁殖します。その細菌が、一種の免疫としてプラスの働きを行ってくれるのです。しかし、乳児の場合はこの腸内細菌が十分に居らず、ボツリヌス菌が体内に入ると独壇場になって毒素を多く出してしまいます。

腸内環境が整うまでの乳児は、とても弱いです。ですので、乳児にとってハチミツが危険であるという正しい知識を持っておくことが大切です。

まとめ

たかがハチミツ、されどハチミツ。深く探ってみると、ハチミツには知らないような知識が多くありました。

疲労回復をしたり栄養補給ができたりする反面、乳児に対しては健康被害をもたらす可能性があることなど、ハチミツについての知識は絶対に知っておくべきものもあります。ぜひ忘れず、覚えておいていただければと思います。