ハチミツの種類:人気の3種類を徹底解説
ミツバチが蜜を吸う植物の違いによって、ハチミツも種類が違ってきます。
このハチミツの種類は非常に多くのものがありますが、今回は人気ハチミツの3種類であるアカシア、レンゲ、マヌカについて徹底解説をさせていただきます。
アカシアハチミツ
アカシアハチミツの特徴
アカシアとは、熱帯や温帯地域に生息する植物であり、日本ではその植物に似た種類のニセアカシアが生息しています。日本におけるアカシアハチミツは、主にこのニセアカシアの蜜を吸ったハチから採られたものです。
アカシアハチミツの特徴として挙げられるのが、ブドウ糖が少なく、逆に果糖が多く含まれているという点でしょう。糖の種類が違うことから、すっきりとした甘さがあり、ハチミツをのまま食べたり甘味料として食べ物にかけるなどの用途に合います。
また、ハチミツは気温が下がると結晶化をしやすいですが、ブドウ糖が少ないためその他の種類に比べて結晶化しにくいという性質も持っています。ですので、冬に常備しておくのにもお勧めです。
血糖値が上がりにくい健康性能
アカシアハチミツの特筆すべき点として挙げておくべきなのは、血糖値が上がりにくいことが知られているという点でしょう。
一般的に糖分を摂取すると、血液中に糖が流れ出て血糖値が上がります。この血糖値上昇の度合いが高いと、糖尿病のリスクが増えたり、現時点で糖尿病に罹患している人は血糖コントロールがうまくいかなくなったりします。
しかし、アカシアハチミツは甘さはあるけれども、血糖値は上がりにくいという素晴らしい性質があります。ですので、血糖値を気にしている人や糖尿病の人にも優しい甘味料であり、健康食品でもあると言えます。
レンゲハチミツ
市販ハチミツの代表格
レンゲハチミツは日本において多く流通していることから、市販されているハチミツの代表格と言っても過言ではありません。おそらく、多くの人が口にしているのはレンゲハチミツでしょう。
このハチミツは、レンゲの花の蜜を吸ったハチから採取されたハチミツです。日本でも以前はレンゲも多く生息していましたが、今では環境破壊の影響もあり、レンゲの生息が少なくなってきています。そのため、レンゲハチミツの採取量も減ってきているのが実情です。
日本でもレンゲハチミツは生産されていますが、市販されているものの多くは中国をはじめとした海外で生産されているものとなっています。
香りはあるが癖は少ない
レンゲハチミツはどのような特徴があるのでしょうか。その一つとして、癖が少なく、レンゲの花の香りがほのかにする点が挙げられます。
数多あるハチミツの中では、癖が少ないということから、どのような用途にも合います。特に料理などに使用するのにも適しているため、調味料として常備しておくのもお勧めです。
また、アカシアハチミツに比べてブドウ糖の含有量が多いことから、気温が低くなると結晶化というハチミツが固まる現象が起こりやすいです。
マヌカハチミツ
マヌカとは
人気のハチミツの一つとして、マヌカハチミツ(マヌカハニー)があります。このハチミツはマヌカという植物の蜜から作られていますが、マヌカとはどのような植物なのでしょうか。
マヌカは正式名称をギョウリュウバイという植物であり、品質の高い蜜が取れます。オーストラリアやニュージーランドが原産国であり、そこでもミツバチの蜜源として重宝されています。
なお、マヌカという呼び方は、原産国であるニュージーランドに住むマオリ語でのものです。
殺菌力があると知られている
マヌカハチミツの特徴は、ハチミツとして味わい深いのはもちろん、強い殺菌力があるという点が挙げられます。ですので、殺菌作用のある健康食品や薬として使用することができるのです。
特に効果を発揮するとされているのが、胃に繁殖するピロリ菌についてです。そのため、胃痛がした時にマヌカハチミツを食べることで直すなど、天然の胃薬として使用されることも多くあります。
ピロリ菌は胃腸炎の第一原因として知られており、日本人の多くがその菌を保有しています。そのため、日本人とマヌカハチミツは親和性が高いとも考えられます。一般的なハチミツにも殺菌性能はありますが、マヌカハチミツほどの殺菌性は有していないため、唯一無二の効能を持つハチミツだと考えていいでしょう。
まとめ
数あるハチミツの種類の中から、人気のものを3つピックアップしてその特徴などをご紹介させていただきました。おそらく、ハチミツの種類の違いについて、知らなかった情報もあったのではないでしょうか。
ハチミツはどれも同じように見えて、ミツバチが採取する蜜によって成分が味が変わってきます。それに、健康への効能などについても違いがあるため、これらの違いを見極めた上で適材適所なハチミツの使用を行うことが理想的です。
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